今年の10月で生まれ故郷の吉祥寺に日本茶専門の販売店をオープンしてから丸3年が経過します。(オープンの経緯等は茶場白について席主のページをご覧ください)ゼロからの始まりでしたが、お客様、外部の専門家、ともにお店を運営してきた仲間、仕入れ先の方等のお陰で丸3年を迎えることが出来ました。皆様本当に有難うございました。茶場白というネーミングのごとく、ゼロ(真っ白の場)からのスタートでしたが、様々なご縁が紡ぎ、少しずつ彩りが重なってきたような時でした。今では、お店そのものが生き物のように変化して、新しい出会いを生み出したり、事柄が物語の様に進んだりとそんな感じも受けています。
初心を忘れないためにも、この3年の物語を席主喜多川が少しずつご紹介させていただこうと思います。
第1話として、お店がオープンする前の建築段階の事です。

すべて合わせて8坪の小さなお店ですので、出来ることは限られていました。イートインのスペースを設けることは出来ないし、販売できるお茶は限られてきたため、ご縁のあった茶師の山北さんと一緒に、美味しいお茶を選びました。お茶の選択と共に、どんな内装にするか、若手新進の建築家の力を借りて設計をしました。和モダンで居心地の良いお店にしたいというコンセプトのもと、提供された模型が素晴らしく、優しい雰囲気がベースで、これをそのまま作りたいとモチベーションが上がりました。

建築も最終段階に入り、入り口のフレームを設置した時でした。実は、防災の関係で、当初予定していた木枠の入り口ではなく、アルミ製の入り口にせざるを得なくなり、内心、疑問があったのですが、建築基準法上の問題ですので、設置してみました。

違う!!!!!!設置された時に強烈な違和感が襲ったことは今でも覚えています。それから迷走が始まりました。いろいろな方のご支援で、大型の木枠のガラスで、4枚に区分けすれば可能であることがわかり、結果、取り付けたアルミ製の入り口を全部外して、新しく、ゼロから大型の木枠の入り口を作りました。

この件で、6月に予定していたオープンが10月にずれ込みましたが、「これだ!!」求めていた雰囲気にやっと出会えた喜びは今も鮮明に残っています。ほぼ模型通りの店舗が出来上がり、3年近く経過した現在も当時の雰囲気を大切に今に至っています。

次回のコラムは8月に更新予定です!